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description: "アイスバーグ注文は総量の一部だけを公開します。リザーブ注文の仕組み、約定履歴に現れる補充パターン、スプーフィングとの違いを解説します。"
tags: ["市場構造", "オーダーフロー", "流動性"]
createdAt: 1713644488000
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# アイスバーグ注文

**アイスバーグ注文**とは、注文簿には表示数量の一部だけを見せ、残りを隠れたリザーブとする大型の指値注文です。表示分が約定するたびにリザーブから放出され、市場には先端だけが見えます。

一部の取引所はネイティブのリザーブ注文に対応します。約定ごとに子注文を出す実行アルゴリズムでも再現可能です。

## アイスバーグ注文の仕組み

全量を見せずに100 BTCを買う場合を考えます。

1. 選んだ価格に5 BTCのビッドが表示される
2. 取引が表示分の5 BTCを消化する
3. 同じ価格にさらに5 BTCが現れる
4. 補充は完了、キャンセル、価格変更まで続く

総量を隠せば渡る情報を減らせます。全量表示は相場観を変え、競合注文を引き寄せ、コストを上げかねません。

[暗号市場の操作の見分け方](/blogs/how_to_detect_market_manipulation_in_real_time)を参照。

## テープへの現れ方

隠れたリザーブは一般の市場データに現れません。約定と表示板の関係から推測するしかなく、手がかりは次のとおりです。

- 同一価格の約定数量が表示数量を大きく上回る
- 約定ごとに表示数量が戻る
- 価格変動を伴わないまま同一水準で約定が集中
- 攻撃的な買い・売りの持続的な吸収

単一の約定ではネイティブのアイスバーグと証明できません。複数参加者が同じ価格に見積もりを出すことも、アルゴリズムが同じ足跡を作ることもあります。重要なのは注文種別ではなく、補充される流動性とテープへの影響です。

## アイスバーグ注文とスプーフィングの違い

アイスバーグは全量を隠したまま約定する目的です。スプーフは影響を与えるための表示で、通常は約定前にキャンセルされます。違いはテープに現れます。

- **アイスバーグ（補充型流動性）**：表示サイズが繰り返し約定する
- **スプーフ的な動き**：市場が近づくと表示サイズが動く、消える

どちらも時間軸で評価が必要です。見える壁はキャンセルされ得ますし、補充型流動性も計画変更で止まります。

## アイスバーグ注文が重要な理由

アイスバーグは、表示板が薄いのに価格が水準で止まる理由を説明します。攻撃的な注文を、隠れた補充型流動性が吸収しているのです。流動性が尽きれば力関係が変わり、価格は再び動きます。

アイスバーグ分析が役立つ場面です。

- 大口執行の場所の特定
- 攻撃的フロー吸収の有無
- 表示板が流動性を過小評価する理由
- 水準が補充を止めた兆候

The Kingfisherでは、ライブ約定と表示流動性の変化を複数取引所で比較できます。重要なのは、何が約定し、何が補充し、価格がどう反応したかです。

## 関連用語

- [オーダーブック](/glossary/order_book)
- [マーケットデプス](/glossary/market_depth)
- [指値注文](/glossary/limit_order)
- [スプーフィング](/glossary/spoofing)
- [流動性](/glossary/liquidity)
